突然ですが、問題です!
下の問題の答えはなんでしょうか?
20秒で考えてみてください。
うわ〜全然分かんねえ
そう思ったみなさんも大丈夫!
この記事を最後まで読めば、自然と答えられるようになっているはずです。
そもそも命令文って何?
命令文は、誰かに特定の行動を起こしてほしい時に使う文章です。
みなさんも親に「勉強しなさい!」と言われたり、先生に「授業中に騒いではいけません!」と叱られたりした経験があるのではないでしょうか?
勉強しろって言われると、やりたくなくなるよね……
この「勉強しなさい!」や「授業中に騒いではいけません!」が、まさに命令文そのものです。
命令する側(親や先生)は、「勉強すること」や「騒がない」といった行動を私たちに求めていることが分かります。
例で挙げたように、命令文には「○〇しなさい」という肯定的な意味のものと、「○○してはいけない」という否定的な意味のものがあります。
まずは、肯定的な命令文のルールからみていきましょう。
命令文「○○しなさい」のルール
「○○しなさい」という意味の肯定的な命令文は、4つのルールを押さえると簡単に作れます。
1:文の先頭を動詞の原形にする
2:基本的に主語を書かない
3:pleaseをつけると、柔らかい表現になる
4:感情を込めたい時は!(エクスクラメーションマーク)をつける
ここからはルール一つひとつを詳しくみていきます。
よ~し! しっかりルールを覚えるぞ
文の先頭を動詞の原形にする
命令文では、文の最初に来る単語が動詞の原形になります。
先頭に来るのが、一般動詞の場合とBe(be動詞の原形)の場合があるので注意が必要です。
例1)Close the window.
窓を閉めなさい。
例2)Be kind to others.
他の人にやさしくしなさい。
基本的に主語を書かない
話を伝える相手が明確な命令文では、普通主語を書きません。
ただし、相手に呼びかけたり、相手を明確にしたい場合は、あえて主語を置くことがあります。
例1)Susumu, be quiet.
ススム、静かにして。
例2)Stop smoking, Mai.
タバコを吸うのは止めて、マイ。
相手の名前は、文の最初でも終わりでもいいんだね!
pleaseをつけると、柔らかい表現になる
Pleaseという単語を用いることで、「○○してください」と命令口調が和らぎます。
文の先頭に置く場合、文の最後に置く場合の2パターンがあります。
例1)Please take pictures of us.
私たちの写真を撮ってください。
例2)Turn on the light, please.
明かりをつけてください。
感情を込めたい時は!(エクスクラメーションマーク)をつける
より強く相手に気持ちを伝えたい。
そんな時は、文の終わりに!をつけましょう。
例1)Get up early!
早く起きなさい!
例2)Wash the dishes!
皿を洗いなさい!
「○○してはいけない」の命令文
次は、否定的な意味を持つ命令文です。
上で確認した「○○しなさい」のルールが1か所だけ変わります。
どこが変わるんだろう?
それは1番目のルールです。
1:文の先頭にDon’tを置き、直後を動詞の原形にする
先頭に「Don’t」を置く
文全体が否定の意味をもつようにするために、文の最初にDon’tが置かれます。
ここに注意をすれば、あとはさきほどのルールと同じ要領で文が作れます。
例1)Don’t be shy.
恥ずかしがってはいけません。
例2)Don’t eat dinner before washing hands, Yuki.
手を洗う前に、夕食を食べてはいけませんよ、ユウキ。
まとめ
では、命令文のルールをおさらいしましょう。
大きく分けて4つのルールがありましたね。
1:文の先頭を動詞の原形にする(否定的な命令文では、先頭がDon’tになる)
2:基本的に主語を書かない
3:pleaseをつけると、柔らかい表現になる
4:感情を込めたい時は!(エクスクラメーションマーク)をつける
思ったより簡単かも!
では、ここで最初の問題に挑戦してみましょう!
( )が付いた文章は、主語が入らない命令文だと考えられます。
carefulは「気を付ける」という意味の形容詞なので、直前にはBeが入ります。
日本語訳は以下の通りです。
気を付けて。そのコップは本当に熱いよ。