この記事では、現在完了形のうち「経験」を表す用法について解説します!
現在完了形の基本的なルールや文の作り方を知らない(もしくは知りたい)方は、先に下の記事を読んでおくとよいでしょう。
現在完了形ってどんなもの?
経験を表す現在完了形
意味
「現在完了形」のコアのイメージは、下の図のように「過去の状態・行動と関係性のある現在の状態・行動」です。
現在完了形には3つの用法がありますが、今回注目する「経験」の表現は、日本語では「現在までに~したことがある」という意味になります。
ある物事の経験の有無(今までにどれだけ経験したことがあるか)を表すということです。
ここからは例文をみながら、理解を深めていきましょう!
いろいろな文章をみてみよう
例文1
I have been to the park three times.
訳:私は、その公園に3回行ったことがあります。
黄色の下線を引いた箇所が、現在完了形にみられる〈have + 過去分詞〉の組み合わせです。
「have been to〈場所〉」で「〈場所〉に行ったことがある」という意味になります。
例文では「three times」が用いられ、経験の回数が示されていますね。
この文は、「公園に行った」という過去の行動ではなく、「公園に行った」ことが過去から現在までにどのくらいあるかを表しています。
このように、現在完了形では現在までの経験を表すことができるのです。
例文2
She’s never read the book.
訳:彼女は、今までに一度もその本を読んだことがありません。
主語が3人称単数現在形であるため、〈has + 過去分詞〉の組み合わせがみられます。
ここでは「She」と「has」がくっついた短縮形の「She’s」が使われていますね。
例文中の「never」は、「一度も~したことがない」という意味の単語です。
経験用法では、こうして経験が無いことも表現できることを押さえておきましょう。
例文3
Have you ever met my friend Takuya?
訳:あなたは、私の友達のタクヤに会ったことがありますか?
クエスチョンマーク(?)で終わる疑問文です。
「ever」が用いられ、現在までの「タクヤと会う」経験の有無(タクヤと会う経験をしたことがあるかどうか)を尋ねる文章となっています。
ここからは、「ever」のように経験の用法と相性のいい表現を紹介していきます!
現在完了形「経験」と相性のいい表現
「日本に行ったことがある」という英文を軸に、様々な表現をみていきます。
経験の回数
never:0回
I’ve never visited Japan.
訳:私は、一度も日本を訪れたことがありません。
※「never」はhave(has)と過去分詞の間に置かれることに注意しましょう
once:1回
I’ve visited Japan once.
訳:私は、一度日本を訪れたことがあります。
twice:2回
I’ve visited Japan twice.
訳:私は、2回日本を訪れたことがあります。
〇 times:〇回
I’ve visited Japan five times.
訳:私は、5回日本を訪れたことがあります。
※〇には3以上の数字が入ります
経験の有無
before:以前に
I’ve visited Japan before.
訳:私は、以前日本を訪れたことがあります。
ever:今までに
Have you ever visited Japan?
訳:あなたは、今までに日本を訪れたことがありますか?
※「ever」は疑問文で用いられ、過去分詞の前に置かれます
まとめ
今回は、現在完了形のうち「経験」を表す用法をみてきました。
ルールを覚えて使える表現にしていきましょう!