この記事では、現在完了形のうち「継続」を表す用法について解説します!
現在完了形の基本的なルールや文の作り方を知らない(もしくは知りたい)方は、先に下の記事を読んでおくとよいでしょう。
現在完了形ってどんなもの?
継続を表す現在完了形
意味
「現在完了形」のコアのイメージは、下の図のように「過去の状態・行動と関係性のある現在の状態・行動」です。
現在完了形には3つの用法がありますが、今回注目する「継続」の表現は、日本語では「ずっと~である」という意味になります。
ある状態が、過去から現在までに一定期間継続していることを表す用法で、状態動詞が用いられます。
なお、ある動作が、過去から現在までに一定期間継続していることを言いたい時には、現在完了進行形を使いましょう。
ここからは例文をいくつかみていきます。
いろいろな文章をみてみよう
例文1
I have lived in Tokyo for a year.
訳:私は1年間東京に住んでいます。
黄色の下線を引いた箇所が、現在完了形にみられる〈have + 過去分詞〉の組み合わせです。
例文では「for」が用いられ、状態が継続した期間が示されています。
この文は、単に現在「東京に住んでいる」ということではなく、「東京に住んでいる」という状態が過去から継続していることを表しています。
このように、現在完了形では過去にスタートした行動や出来事の継続を表すことができるのです。
例文2
He has been sick since yesterday.
訳:彼は昨日から体調が悪いです。
主語が3人称単数現在形であるため、〈has + 過去分詞〉の組み合わせがみられます。
例文では「since」が用いられ、「体調が悪い」状態が始まったタイミングが示されています。
「He was sick yesterday.」という過去形の文では「昨日病気であった」という過去の事実しか表現できませんが、現在完了形を用いることで、過去から現在まで病気である状態が続いていることを表現できます。
例文3
How long have you had a dog?
訳:あなたはどれくらいの期間、犬を飼っていますか?
例文は、クエスチョンマーク(?)で終わる疑問文です。
犬を飼っている状態が今の時点までにどれくらい続いているかを問う文章となっています。
文頭に置かれている「How long」は、この用法の疑問文でよく用いられるフレーズです。
ここからは、「How long」のように継続の用法と相性のいい単語やフレーズを紹介していきます!
その前に現在完了形の疑問文の作り方を確認しておこう!
現在完了形「継続」と相性のいい単語・フレーズ
現在完了形の「継続」の用法に使われる3つの表現をみていきましょう。
まずは、2つの接続詞を紹介します。
for
「~の間」と訳される単語です。
My sister has been in Italy for two weeks.
訳:私の妹はイタリアに2週間滞在している。
since
「~以来」や「~から」と訳される単語です。
I’ve been busy since last Friday.
訳:私は先週の金曜日から忙しい。
もう1つは、状態が継続している期間を尋ねるフレーズです。
How long
「どのくらいの期間」や「どれくらい」などと訳されるフレーズです。
How long has she known him?
訳:彼女は彼のことをどのくらいの期間知っていますか。(=彼と知り合ってどれくらいになりますか?)
まとめ
今回は、現在完了形のうち「継続」を表す用法をみてきました。
ルールを覚えて使える表現にしていきましょう!