この記事では、進行形の疑問文のルールを丁寧に解説していきます。
すぐにルールを知りたい方は、こちらに飛んでください。
疑問文とは
今回は進行形の疑問文を見ていくわけですが、そもそも疑問文とはなんでしょうか?
疑問文は、相手に物事を尋ねたり、お願いしたりするときに用いる文のこと。
日本語で「~ですか」や「~しますか」と訳されます。
特徴的なのは、文の最後に?(クエスチョンマーク)が付くことです。
このポイントはしっかりと押さえておきましょう。
ちなみに、疑問文以外にも文にはいくつかの種類があり、「~である」や「~する」という肯定的な意味になる肯定文、「~でない」や「~しない」という否定に用いられる否定文、相手に命令する際に使う命令文などに分けることができます。
疑問文にも、実はいくつか種類があるのですが、ここでは疑問詞を用いない疑問文(Yes/No疑問文)を解説していきます。
疑問文の種類について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
進行形の疑問文
ここからは、いよいよ進行形の疑問文の作り方をみていきます。
その前に少しだけ「時制」の話をしておきます。
3つの基本時制
みなさんは時制という言葉を聞いたことがありますか?
時制とは、文の中の出来事(ある動作や状態)が起こったタイミングのことです。
―時制ってなに?
英語には、「現在」「過去」「未来」の3つの基本の時制が存在し、どの文も必ず3つのうちのどれかにあてはまります。
文がどの時制にあたるのかは、動詞の形を見ることで判断できます。
例えば、下の文章では動詞に「s」が付いていますよね。
He lives in Okinawa.
訳:彼は沖縄に住んでいる。
動詞が3人称単数現在形をとっているので、文の時制は現在だと分かります。
同様に、動詞の過去形があれば時制は過去、未来を表す表現があれば時制は未来となります。
進行形の疑問文は、時制が現在・過去の場合と未来の場合によって、ルールが少し異なるので、注意が必要です。
では、細かいルールをみていくことにしましょう。
現在・過去の疑問文
be動詞の疑問文と全く同じで、次の4つの基本ルールがあります。
(1)最後に”?”(クエスチョンマーク)をつける
(2)先頭にbe動詞を置く
(3)be動詞の次には、文の主語を置く
(4)決まった型を用いて、YesかNoで答える
―be動詞の疑問文について
ここからは、例をみながら理解を深めていきましょう!
現在形
He is reading a newspaper.
「彼は新聞を読んでいます」という意味のこの文を疑問文に直すことを考えます。
文中の主語は「He」、be動詞は「is」なので、先に紹介したルールの(1)~(3)を用いると、下のような文ができあがります。
Is he reading a newspaper?
このように主語とbe動詞を入れ替え、最後に?をつけるだけで、簡単に疑問文を作れちゃうんです。
ちなみに、日本語訳すると「彼は新聞を読んでいますか?」となります。
疑問文の答えとしては、はいと答える場合といいえと答える場合の2パターンがあります。
これは、ルール(4)にある通り、決まった型を用いて
・Yes, he is.
・No, he is not.(No, he’s not. や No, he isn’t. も可)
のどちらかで答えます。
答え方に不安がある方、答え方の型が分からない方は、下の記事を読んでみてください!
―be動詞の疑問文について
過去形
今度は過去形の疑問文を考えてみましょう。
They were swimming in the pool at that time.
「その時、彼らはプールで泳いでいました」という意味のこちらの文章。
文中の主語は「They」、be動詞は「were」なので、先に紹介したルールの(1)~(3)を用いると、「その時、彼らはプールで泳いでいましたか?」という意味の疑問文に変化させることができます。
Were they swimming in the pool at that time?
肯定文の主語とbe動詞を入れ替え、最後に?をつけるだけで、疑問文が出来上がるんですね。
疑問文の答えとしては、はいと答える場合といいえと答える場合の2パターンがあり、ルール(4)にあるような決まった型を用いて、
・Yes, they were.
・No, they were not.(No, they weren’t. も可)
のどちらかで答えます。
答え方に不安がある方、答え方の型が分からない方は、下の記事に目を通してみましょう!
―be動詞の疑問文について
未来の否定文
未来の疑問文では、下の4つのルールが適用されます。
(1)最後に”?”(クエスチョンマーク)をつける
(2)先頭に Will を置く
(3)Will の次には、文の主語を置く
(4)決まった型を用いて、YesかNoで答える
現在・過去形の進行形のルールと比べると、(1)と(4)は共通していることが分かります。
このうち、(4)は現在・過去形とは異なる部分があるので、後ほど解説します。
まずは、例文をみながら、ルールを確認していきましょう。
His brother will be living in America this time next year.
「来年の今頃、彼の弟はアメリカに住んでいるだろう」という意味の文章です。
文中の主語は「His bother」なので、先ほどのルール(1)~(3)を用いると、下のような疑問文を作ることができます。
Will his bother be living in America this time next year?
主語とwillの位置を変えて、最後に?をつけるだけでOK。
ルールを覚えたら、肯定文を疑問文に変えることは簡単にできるようになります。
「来年の今頃、彼の弟はアメリカに住んでいるでしょうか?」という疑問文への応答として、はいと答える場合といいえと答える場合の2パターンがあります。
これは、4つ目のルール
(4)決まった型を用いて、YesかNoで答える
に従うことになります。
決まった型というのは、下の2つです。
「はい」と答えたい時
Yes, <代名詞> will. の形になります。
「いいえ」と答えたい時
No, <代名詞> will not. の形になります。
ただし、代名詞とbe動詞が繋げて(短縮形)用いられたり、will notが短縮形のwon’tになることがあります。
「代名詞」について少し不安な方はこの記事を参照ください!
ということで、例文への回答は次のようになります。
・Yes, he will.
・No, he will not.(No, he’ll not. や No, he won’t. も可)
ここまで例文をみながら、進行形の疑問文のルールを確認してきました。
最後に、練習問題を解いて内容を復習しましょう!
練習問題
次の文を疑問文に書き換えなさい。
また、( )内の指示にしたがって、疑問文に対する答えも書きなさい。
1
The children are sleeping in the bed now.(Yesで答える)
解答
Are children sleeping in the bed now? Yes, they are.
訳:その子どもたちは、今ベッドで寝ていますか? はい、そうです。
解説
be動詞を先頭に持ってきて、後ろに?をつけます。
2
My mother was washing the dishes then.(Noで答える)
解答
Was my mother washing the dishes then? No, she wasn’t.
訳:その時、私の母は皿を洗っていましたか? いや、していませんでした。
解説
be動詞を先頭に持ってきて、後ろに?をつけます。
答え方は「No, she was not.」でも構いません。
3
He will be driving his car at 7 a.m tomorrow.(Noで答える)
解答
Will he be driving his car at 7 a.m tomorrow? No, he won’t.
訳:明日の午前7時、彼は車を運転しているでしょうか? いいえ、そうではないでしょう。
解説
willを先頭に持ってきて、後ろに?をつけます。
「No, he’ll not.」や「No, he will not.」と答えても正解です。