今回は、進行形の否定文の作り方をみていきます。
進行形の使い方が少し不安な方は、まずは下の記事を確認して、練習問題にも挑戦してみましょう！
―進行形ってなに？（練習問題付き）
否定文とは
そもそも否定文とはなんでしょうか？
否定文は、日本語で「～ではない」や「～しない」という意味をもつ文のことです。
ちなみに、否定文以外にも文にはいくつかの種類があり、「～である」や「～する」という肯定的な意味になる肯定文、相手に物事を尋ねたり、お願いしたりするときに用いる疑問文、相手に命令する際に使う命令文などに分けることができます。
進行形の否定文
ここからは、いよいよ進行形の否定文の作り方をみていきます。
が、その前に少しだけ「時制」の話をしておきます。
３つの基本時制
みなさんは時制という言葉を聞いたことがありますか？
時制とは、文の中の出来事（ある動作や状態）が起こったタイミングのことです。
―時制ってなに？
英語には、「現在」「過去」「未来」の３つの基本の時制が存在し、どの文も必ず３つのうちのどれかにあてはまります。
文がどの時制にあたるのかは、動詞の形を見ることで判断できます。
例えば、下の文章では動詞に「s」が付いていますよね。
He lives in Okinawa.
訳：彼は沖縄に住んでいる。
動詞が３人称単数現在形をとっているので、文の時制は現在だと分かります。
同様に、動詞の過去形があれば時制は過去、未来を表す表現があれば時制は未来となります。
進行形の否定文は、時制が現在・過去の場合と未来の場合によって、ルールが少し異なるので、注意が必要です。
では、細かいルールをみていくことにしましょう。
現在・過去の否定文
ルールはいたってシンプル。
be動詞の直後に「not」を置く
たったこれだけ。
ルールとしては、be動詞の否定文とまったく同じです。
例えば、私たちは川沿いを歩いていませんという文は、
We are not walking along the river.
と表すことができます。
確かに、ルール通りbe動詞「are」の直後に「not」が入っていますよね？
私たちは川沿いを歩いていますという肯定文と比べると、その違いが分かりやすいでしょう。
We are walking along the river.
他には、その時、私は本を読んでいませんでしたという文は、下のようになります。
I was not reading a book then.
その時、私は本を読んでいましたという肯定文と比べると、「not」の入る場所がbe動詞の後ろに来ていることが、一目瞭然でしょう。
I was reading a book then.
未来の否定文
未来の進行形では、下のルールが適用されます。
willの直後に「not」を置く
例えば、彼らは来週の今頃、自宅でトランプをしているでしょうという文は、
They will be playing cards this time next week.
と表すことができるので、その否定は下のようになります。
They will not be playing cards this time next week.
また、will not の短縮形「won’t」を用いて
They won’t be playing cards this time next week.
と書くこともできます。
ここまでは例文をみながら、進行形の否定文のルールを確認してきました。
最後に、練習問題を解いて、内容をおさらいしましょう！
練習問題
（ ）内の単語を並び替えて、進行形の否定文を作りなさい。
１
He（not / singing / is / the song）now.
解答
He is not singing the song now.
解説
主語、be動詞、notの順に単語を配置していきます。
英文の意味は、下のようになります。
訳：彼は今、その歌を歌っていない。
２
The woman（taking / not / a bath / was）when her friend Jane called her.
解答
The woman was not taking a bath when her friend Jane called her.
解説
これは時制が過去の文章です。
単語は主語、be動詞、notの順に配置していきます。
ちなみに、英文の意味は次のようになります。
訳：彼女の友達のジェーンが電話したとき、彼女は入浴していなかった。
（もう少し長い文章だと、実際に彼女が何をしていたのかの説明が書かれるはずです）
３
On next Tuesday afternoon, we（the movie / at the theater / not / will / watching / be）.
解答
On next Tuesday afternoon, we will not be watching the movie at the theater.
解説
これは時制が未来の文章です。
主語、will、not、beの順に単語を置いていきます。
英文の意味は次のようになります。
訳：次の火曜日の午後、私たちは映画館で映画を観てはいないでしょう。
