英語には進行形と呼ばれる文の形があります。
ここでは、進行形がどんな意味を表すのか、また、どうすれば進行形の文を作れるのかを解説していきます。
進行形が表すこと
進行形の文が表す意味からみていくことにしましょう。
進行形は、日本語では「~している」「~していた」と訳される文のこと。
意味としては、おおまかに下の2つに分けられます。
ある一時点の動作
例えば、あなたのお母さんが、今キッチンで料理をしているとしましょう。
この文章は
My mother is cooking in the kitchen now.
訳:私の母は、今キッチンで料理をしている。
と表すことができますが、イメージとしては下のようになります。
「今」という一時点に着目した時に行われている動作なので、進行形で表されるわけです。
We were drawing pictures then.
訳:私たちは、その時絵を描いていました。
という文も、ある一時点における動作を表現しています。
このように、現在・過去・未来に関係なく、どこかの一時点で行われていた(行われる)動作を表現するために、進行形が使われるのです。
ある期間に繰り返される動作
例えば、あなたに弟がいて、最近よくピアノを弾いているとしましょう。
この文章は
My brother is often playing the piano these days.
訳:私の弟は、最近よくピアノを弾いている。
と表されます。
このとき、ピアノを弾くという動作が一定の期間内に複数回繰り返されていますね。
When I was a child, I was taking English lessons online.
訳:私は幼いころ、オンラインで英語のレッスンを受けていた。
という文章では、過去のある期間内に何度もおこなっている行動が表されています。
進行形では、こうした一定期間内に繰り返し行われる(起こる)動作を表現することもできるのです。
進行形のその他の用法については、別の記事で解説することにします。
文の作り方
ここからは進行形の文の作り方を説明していきます。
基本の形はいたってシンプル。
〈主語〉〈be動詞〉〈動詞のing形〉~
となります。
もう一つ大事なのが、進行形はbe動詞の文だということ。
be動詞への理解が足りないと感じる方は、先に下の記事をご覧ください。
ここからは3つの時制ごとに詳しくみていきます。
“現在”進行形
現在の話をするときに使われるbe動詞は「am」「is」「are」なので、形としては
〈主語〉〈am/is/are〉〈動詞のing形〉~
となります。
be動詞は主語によって変わることに注意しましょう。
例文1
They are playing cards in the classroom now.
訳:今、彼らは教室でトランプをしている。【一時点の動作】
例文2
Someone is knocking on the door.
訳:誰かがドアを叩いている。【繰り返しの動作】
“過去”進行形
過去の話をするときに使われるbe動詞は「was」もしくは「were」なので、形としては
〈主語〉〈was/were〉〈動詞のing形〉~
となります。
be動詞は主語によって変わるので、注意が必要です。
例文1
His sons were talking about the latest game when he came home.
訳:彼が帰宅したとき、彼の息子たちは最新のゲームの話をしていた。【一時点の動作】
例文2
He was taking pictures while traveling to Europe.
訳:彼はヨーロッパ旅行中、写真を撮っていた。【繰り返しの動作】
“未来”進行形
未来を表す助動詞「will」を使い、
〈主語〉will be〈動詞のing形〉~
となります。
主語に関わらず「will be」の部分が変わることはありません。
例文1
She will be eating lunch around 1 p.m.
訳:午後一時頃、彼女は昼食をとっているだろう。【ある時点の動作】
例文2
I will be meeting you on Sundays this month.
訳:今月は、毎週日曜日にあなたに会うことになるだろう。【繰り返しの動作】
まとめ
今回は、進行形の文が表す基本的な意味と文の作り方を紹介しました。
使い方をマスターして、表現の幅を広げていきましょう!