この記事では、一般動詞がそもそもどんなものなのか、そして、基本的なルールを例文を通して解説していきます。
一般動詞の他の記事は、下から確認いただけます。
動詞の中の一般動詞
英語には「動詞」と言われる品詞があります。
動詞とは、文のメインとなる主語がどんな様子なのか、どんな行動をしているのかを説明する単語のことです。
この動詞は、大きく2つの種類に分けられます。
1つは「be動詞」です。
そしてもう1つが、今回扱う「一般動詞」になります。
一般動詞は、be動詞と比べものにならないくらい数がたくさんあります。
一般動詞全体を定義することは難しいので、be動詞以外のすべての動詞と覚えておいて差し支えありません。
たくさんあるとはいえ、よく使われる一般動詞は数が限られますから、頻出のものは確実に覚えていきましょう。
時制と主語
一般動詞の文として今回取り上げるのは、時制が現在で、主語が複数・1人称・2人称のどれかにあてはまるものです。
一体どういうことなのか、詳しくみていきましょう。
時制
時制は、文の中の出来事が起こるタイミングのことです。
基本の時制には、現在・過去・未来の3つがありますが、ここでは現在形の場合のみ取り上げます。
主語の数と人称
先ほど話したように、この記事で取り上げるのは「現在形」だけです。
加えて、主語にもいくつか条件があります。
まずは、数の概念からみていきましょう。
主語の数
主語は、その数に応じて必ず単数か複数のどちらかに分類されます。
単数は、一人の人や一つのモノ・コトを指します。
一方で複数は、二人以上の人や二つ以上のコト・モノのことです。
見分け方のポイントの一つは、名詞のカタチに着目すること。
“s”が付いているなど複数形になっていれば、複数だと判断することができます。
名詞の「複数形」をもっと知りたい方へ
主語の人称
人称は、話し手と主語との関係性のことです。
話し手(私)が含まれている主語は1人称、話している相手が含まれる場合は2人称、それ以外のケースは3人称と呼ばれます。
ここまでみてきた数と人称によって、主語は6種類に分類されます。
そのうち、今回の記事で扱うのは3人称かつ単数以外の5種類です。
現在形で主語が3人称単数の場合や、過去形の場合のルールは、下の記事でご紹介します!
一般動詞にもっと詳しくなろう!
ここからは、例文を見ながらどんなルールがあるのかを一緒に考えていきましょう!!
肯定文
一般動詞を使った3つの例文です。
分かりやすいように、主語には青線を、一般動詞には黄線を引いています。
(1)You live in Paris.
訳:あなたはパリに住んでいます。
(2)His parents go shopping every Saturday.
訳:彼の両親は、毎週土曜日に買い物に行きます。
(3)These novels sell well.
訳:これらの小説はよく売れます。
この3つを否定文や疑問文にするとどうなるでしょうか?
否定文
否定文とは、「~ではない」という風に否定の表現が入る文のこと。
先ほどの3つを否定文にすると、次のようになります。
(1)You don’t live in Paris.
訳:あなたはパリに住んでいません。
(2)His parents don’t go shopping every Saturday.
訳:彼の両親は、毎週土曜日に買い物に行きません。
(3)These novels don’t sell well.
訳:これらの小説はよく売れません。
共通しているのは「don’t」という単語です。
「don’t」を一般動詞の前に置くことで、肯定文を否定文に書き換えることができます。
大事なことなので繰り返すと、
一般動詞の前に「don’t」を置く
これだけで、一般動詞(現在形)の否定文を作ることができます。
余談になりますが、be動詞の否定文は少しルールが異なります。
気になる方は下の記事をクリックしてみてください!
be動詞の否定文のルールを知ろう!
疑問文
疑問文は、「~だろうか?」と相手に質問をする文のことです。
3つの例文を疑問の形に変えると、次のようになります。
(1)Do you live in Paris?
訳:あなたはパリに住んでいますか?
(2)Do his parents go shopping every Saturday?
訳:彼の両親は、毎週土曜日に買い物に行きますか?
(3)Do these novels sell well?
訳:これらの小説はよく売れますか?
3つを見比べると、共通している部分が分かると思います。
それが次の3つです。
(1)最後に”?”(クエスチョンマーク)をつける
(2)先頭に「Do」を置く
(3)「Do」の次には、文の主語を置く
質問に対する答えは、次のようになります。
“はい”と答える場合
(1)Yes, I do.
(2)Yes, they do.
(3)Yes, they do.
“いいえ”と答える場合
(1)No, I don’t.
(2)No, they don’t.
(3)No, they don’t.
質問への答えのルールを簡単に説明すると、
(4)決まった型を用いて、YesかNoで答える
となります。もう少し具体的なルールは、次の通りです。
▶「はい」と答えたい時
Yes, <代名詞> do. の形になります。
▶「いいえ」と答えたい時
No, <代名詞> don’t. の形になります。
ただし、don’t は do not と表すこともできます。
「代名詞」について少し不安な方はこの記事を参照ください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、一般動詞の基本的なルールを解説してきました。
ルールだけでなく、ぜひ冒頭で紹介した時制や数の考え方も理解しておきましょう!