be動詞の疑問文のルールを、順を追って丁寧に解説していきます。
すぐにルールを知りたい方は、こちらに飛んでください。
be動詞のおさらい
be動詞は、英語の動詞の種類の1つです。
be動詞にはam・are・isの3種類があり、主語によって下のように使い分けられています。
be動詞 | 主語 |
---|---|
am | I (私) のとき |
are | You (あなた/あなたたち) 、二人以上の人、二つ以上のモノ |
is | I・You以外の一人の人、一つのモノ |
このように、be動詞は文の主語によって、取り合わせが決まっているということを、まずは押さえておきましょう。
―詳しい解説はコチラ(練習問題付きです!)
疑問文とは
今回はbe動詞の疑問文を見ていくわけですが、そもそも疑問文とはなんでしょうか?
疑問文は、相手に物事を尋ねたり、お願いしたりするときに用いる文のこと。
日本語で「~ですか」や「~しますか」と訳されます。
特徴的なのは、文の最後に?(クエスチョンマーク)が付くことです。
このポイントはしっかりと押さえておきましょう。
ちなみに、疑問文以外にも文にはいくつかの種類があり、「~である」や「~する」という肯定的な意味になる肯定文、「~でない」や「~しない」という否定に用いられる否定文、相手に命令する際に使う命令文などに分けることができます。
be動詞の疑問文
肯定文と疑問文
ここからはbe動詞の疑問文のルールを考えていきましょう。
まずは、下の2つの文章をみてください。
You are a teacher.
Are you a teacher?
どちらが疑問文かは、先ほど紹介した疑問文のルールを参照すると分かりますね。
意味は、上が「あなたは先生です」、下は「あなたは先生ですか」となります。
この2つの文章を見比べると、同じ単語が使われていることに気が付くでしょうか?
両方とも「you」「are」「a」「teacher」の4つが登場します。
確かに同じ単語が使われているけど、「you」と「are」の場所が違うなぁ
そうです。
2つの文章では単語の位置、つまり、語順が違っていたんです。
では、どのように言葉を並べると疑問文を作ることができるのでしょうか?
もう少し詳しくみていくことにしましょう。
―語順について知りたい方は、この記事を読んでみてください
文の先頭に来るもの
下に3つのbe動詞の疑問文を並べてみました。
Are you busy on Friday afternoon?
Is he studying math?
Are there any people who can speak French?
上から順に、「あなたは金曜日の午後忙しいですか?」「彼は数学を勉強していますか?」「フランス語を話せる人は誰かいませんか?」という意味の文です。
細かい意味は取れなくてもよいので、今回は「先頭」の単語に注目してみましょう。
順に「Are」「Is」「Are」となっています。
これって……どれもbe動詞だね!
そうなんです。
be動詞の疑問文(疑問詞を用いないもの)は、先頭が必ずbe動詞になります。
疑問文は、相手に何かを尋ねたり、お願いをしたりする文です。
この疑問文には、「①疑問詞を用いないもの」 と「②疑問詞を用いるもの」 の2つのパターンがあります。
この記事で取り扱う①は、ここまで見てきたように
- 肯定文と語順が違う
- 先頭にbe動詞が来る
- 「はい」か「いいえ」で質問に答えられる
といった特徴があります。
②の疑問文に登場する疑問詞は、「what(何)」「where(どこ)」「who(誰)」などのように、具体的な項目を相手に尋ねる際に使われます。
②の文には
- 肯定文と語順が違う
- 先頭に疑問詞が来る
- 「はい」か「いいえ」では質問に答えられない
ことが特徴です。
今回は②の説明はしませんが、疑問文には2つの種類があること、種類によって文の組み立て方に違いがあることを理解しておきましょう。
be動詞の次に置かれるもの
もう一度、最初にみた2つの文を比べてみましょう。
You are a teacher.
Are you a teacher?
be動詞「are」に線を引いてみると、確かに、疑問文では先頭がbe動詞になっていますね!
be動詞の次に来ているのは「you」、これは文の主語と言われるものです。
―主語について知りたい方は、この記事を読んでみてください
他の文も確認してみましょう。
His brother is a student.
Is his brother a student?
上は「彼の弟は学生です」という意味の肯定文、下は「彼の弟は学生ですか」という疑問文です。
ルール通り、be動詞「is」が先頭に来ていますね。
be動詞の次には、文の主語である「his brother」が置かれます。
なるほど……be動詞の次には主語が来るんだ!
疑問文への答え方
疑問文は何かを尋ねる文です。
尋ねるということは、必ず応答が生まれます。
あなたが「この映画好き?」と聞かれたら、「好き!」とか「いや嫌いかな」と質問に対してYesかNoで答えるでしょうし、「来週の土曜日 “どこ” に行くの?」と尋ねられたら、行く場所を答えるはずです。
英語の疑問文でも、同じこと。
詳細はこちらで説明しましたが、この記事で紹介したタイプの疑問文は、必ず「はい」か「いいえ」で答えることができます。
この答え方には、次のようなルールがあります。
「はい」と答えたい時
Yes, <代名詞> <be動詞>. の形になります。
例1
Are you a teacher?
訳:あなたは先生ですか?
Yes, I am.
訳:はい、そうです。
例2
Is he a student?
訳:彼は学生ですか?
Yes, he is.
訳:はい、そうです。
例1のように、疑問文の主語と答えの主語は一致するとは限りません。
答える際には「誰に対しての答えを話すのか」を考え、適切な代名詞を選択してあげます。
「いいえ」と答えたい時
No, <代名詞> <be動詞> not. の形になります。
例1
Are all people in this room from Japan?
訳:この部屋にいるみなさんは、全員日本人ですか?
No, they are not. Some are Korean.
訳:いいえ、違います。何人かは韓国人です。
例2
Hello, Susumu. Is it sunny there?
訳:もしもし、ススム。そっちは、晴れてる?
No, it’s not. It’s raining heavily.
訳:いや。すごい雨降ってるね。
例文のように、代名詞とbe動詞は繋げて(短縮形)で用いられたり、正しい答えを補足として入れたりすることもあります。
「代名詞」について少し不安な方はこの記事を参照ください!
まとめ
ここまで見てきたルールをおさらいしましょう。
be動詞の疑問文のルールは大きく4つありました。
(1)最後に”?”(クエスチョンマーク)をつける
(2)先頭にbe動詞を置く
(3)be動詞の次には、文の主語を置く
(4)決まった型を用いて、YesかNoで答える
ルール1~3は、be動詞の疑問文を一から作るときには、特に重要なポイントになります。
ところで、英語の問題を解いていると、元の文(肯定文)が与えられている状態で「疑問文に書き換えよ」と指示されることがあると思います。
その際は、元の文の主語とbe動詞の位置を入れ替える(もしくは、be動詞だけを文の先頭に移動させる)と考えてあげると、解きやすくなるでしょう。
説明のパートはここまで!
下の練習問題を解いて、今回の内容を復習していきましょう!
練習問題
次の文を疑問文に書き換えなさい。
また、( )内の指示にしたがって、疑問文に対する答えも書きなさい。
1
She is reading books in the library now.(Yesで答える)
解答
Is she reading books in the library now? Yes, she is.
訳:彼女は、今図書館で本を読んでいますか? はい、そうです。
解説
be動詞を先頭に持ってきて、後ろに?をつけます。
2
These apples are sweat and delicious.(Noで答える)
解答
Are these apples sweat and delicious? No, they’re not.
訳:これらのリンゴは、甘くておいしいですか? いや、そうではありません。
解説
be動詞を先頭に持ってきて、後ろに?をつけます。
3
You’re a doctor.(Yesで答える)
解答
Are you a doctor? Yes, I am.
訳:あなたは医師ですか? はい、そうです。
解説
be動詞を先頭に持ってきて、後ろに?をつけます。