be動詞の否定文のルールを、順を追って丁寧に解説していきます。
すぐにルールを知りたい方は、こちらに飛んでください。
be動詞のおさらい
be動詞は、英語の動詞の種類の1つです。
be動詞にはam・are・isの3種類があり、主語によって下のように使い分けられています。
be動詞 | 主語 |
---|---|
am | I (私) のとき |
are | You (あなた/あなたたち) 、二人以上の人、二つ以上のモノ |
is | I・You以外の一人の人、一つのモノ |
このように、be動詞は文の主語によって、取り合わせが決まっているということを、まずは押さえておきましょう。
―詳しい解説はコチラ(練習問題付きです!)
否定文とは
今回はbe動詞の否定文を見ていくわけですが、そもそも否定文とはなんでしょうか?
否定文とは、日本語で「~ではない」や「~しない」という意味をもつ文のことです。
ちなみに、否定文以外にも文にはいくつかの種類があり、「~である」や「~する」という肯定的な意味になる肯定文、相手に物事を尋ねたり、お願いしたりするときに用いる疑問文、相手に命令する際に使う命令文などに分けることができます。
be動詞の否定文
否定の意味を作るもの
ここからはbe動詞の否定文について考えていきましょう。
まずは、下の文章をみてください。
I am a teacher.
これは「私は先生です」という意味の文ですね。
一方、「私は先生ではありません」という否定の意味を持つ文は、下のように表されます。
I am not a teacher.
この2つの文章を見比べると、どこか違う部分がありますよね?
そうです。下の文には、上の文にはない「not」が付いています。
この「not」こそが、否定の意味を持つ文(否定文)において重要な役割を果たすものなのです。
次に、「彼は親切だ」(肯定文)と「彼は親切でない」(否定文)の2つの文を見比べてみましょう。
He is nice.
He is not nice.
下の方が否定文ですが、先ほどと同じように、上の文にはない「not」が付いています。
ここまでの話で、肯定文に「not」が付くと否定文になることが、理解できたのではないでしょうか?
「not」を置く場所
今度は、これまでに登場した否定文の中の「not」の位置に注目してみましょう。
I am not a teacher.
He is not nice.
どちらの文も、先頭から3単語目に「not」が来ているなぁ
そうです。上の2つの文では、どちらも前から3番目に「not」が置かれています。
では、他の文ではどうなっているでしょうか?
下の文は「私の弟たちは中学生ではありません」という意味の否定文です。
My brothers are not a junior high school student.
この文では、「not」は先頭から4番目の単語です。
このことから、「not」が置かれる場所は先頭からの単語数(前から何番目に置かれるか)では決められないことが分かったかと思います。
be動詞と「not」の位置関係
否定文を作る「not」が入る場所をあれこれ考えてきたわけですが、ここでルールをお伝えします。
それは
be動詞の否定文では、「not」はbe動詞の直後に置かれる
というものです。
このルールを踏まえた上で、先ほど出てきた3つの否定文を眺めてみると・・・
I am not a teacher.
He is not nice.
My brothers are not a junior high school student.
本当だ、どの文章でも「not」はbe動詞のすぐ後ろにある…!
大事なことなので繰り返しますが、be動詞の否定文を組み立てる上でのルールはたった1つ。
be動詞の否定文では、「not」はbe動詞の直後に置かれる
ということです。
下の練習問題を解いて、今回の内容を復習していきましょう!
練習問題
be動詞の否定文を作りたい。「not」の入る位置として適切な場所を、それぞれの番号で答えなさい。
1
I(①)am(②)at(③)home.
解答
②
解説
「not」が置かれるのは、be動詞の後ろでした。
したがって、amの直後である②が正解です。
正しい英文
I am not at home.
訳:私は家にいない。(外出している)
2
These(①)pictures(②)are(③)expensive.
解答
③
解説
「not」が置かれるのは、be動詞の後ろ。
ということで、areの直後である③を選びます。
正しい英文
These pictures are not expensive.
訳:これらの絵画は、高価ではない。
3
She’s(①)swimming(②)in(③)the(④)pool.
解答
①
解説
「not」が置かれるのは、be動詞の後ろでした。
一見、be動詞は無いようにみえますが、短縮形になって隠れているのが分かるでしょうか?
主語「She’s」は「She is」をくっつけたものです。(これを短縮形と言います)
ということで、She’sの直後である①が答えになります。
正しい英文
She’s not swimming in the pool.
訳:彼女はプールで泳いでいない。