句とは
英語において句は、主語+動詞を含まない語のまとまりのことを指します。
似た用語に「節」がありますが、これは主語+動詞を含む語のまとまりのことです。
「節」をもっと知りたい方はこちら
言葉だけだと分かりづらいので、実際の文章をみてみましょう。
We visited Australia during summer vacation.
訳:私たちは夏休みの間、オーストラリアを訪れた。
I didn’t know what to do.
訳:私は、何をすべきか分からなかった。
最初の文章では、during summer vacation の部分が「句」にあたります。
2つ目の文章では、what to do が「句」になります。
「句」は文の中での働きによって、名詞句・形容詞句・副詞句に分けることができます。
during summer vacation、what to do は3種類の句の中でどれに当てはまるでしょうか?!
答えは最後に発表するとして、それぞれを詳しくみていくことにしましょう。
名詞句
句のうち、文章で名詞のような働きをするものです。
名詞と同じく、文の主語・補語・目的語・前置詞の目的語になることができます。
例1
Watching movies is my favorite pastime.
訳:映画を観ることが、私の一番好きな娯楽です。
この文では Watching movies というかたまりが主語の役割を果たしています。
例2
His dream is to be a doctor.
訳:彼の夢は医者になることだ。
この文では to be a doctor というかたまりが補語の役割を果たしています。
例3
He taught me how to swim.
訳:彼は私に泳ぎ方を教えてくれた。
この文では how to swim というかたまりが目的語の役割を果たしています。
例4
My teacher blamed me for having been late.
訳:先生は私が遅刻したことを責めた。
この文では having been late というかたまりが前置詞の目的語の役割を果たしています。
形容詞句
句のうち、文章で形容詞のような働きをするものです。
形容詞のように、名詞や代名詞を修飾したり、補語になったりします。
例1
The boy playing the piano is my brother.
訳:ピアノを弾いている男の子は、私の弟です。
この文では playing the piano というかたまりが、名詞 the boy を修飾しています。
例2
We need to find a house to live in.
訳:私たちは住む家を探さなければならない。
この文では to live in というかたまりが、直前の名詞 house を修飾しています。
例3
The apple is on the table.
訳:そのリンゴは机の上にある。
この文では on the table というかたまりが補語の役割を果たしています。
副詞句
句のうち、文章で副詞のような働きをするものです。
副詞句は副詞のように、動詞や形容詞、副詞や文全体を修飾します。
例1
I met her at the library.
訳:私は図書館で彼女にあった。
この文では at the library というかたまりが、動詞 met を修飾しています。
例2
I’m happy to see you.
訳:あなたに会えてうれしい。
この文では to see you というかたまりが直前の形容詞 happy を修飾しています。
例3
It’s snowing too hard to go out.
訳:外出するには、雪が激しく降りすぎている。
この文では to go out というかたまりが、副詞 hard を修飾しています。
例4
Written in plain English, the book is easy to read.
訳:簡単な英語で書かれているので、その本は読みやすい。
この文では Written in plain English というかたまりが文全体を修飾し、to read というかたりが、直前の形容詞 read を修飾しています。
まとめ
句は、主語+動詞を含まない語のまとまりのことを指します。
句に限らず、言葉のまとまりを意識することで、英文を理解しやすくなるでしょう。
それでは、答え合わせしましょう!
during summer vacation、what to doは、何句でしょう?
during summer vacationは、副詞句。
what to doは、名詞句ですね。