突然ですが、問題です!
下の問題の答えを20秒で考えてみてください。
え、全然分かんない(泣)
そう思ったみなさんも大丈夫。
この記事を通して、一緒に学んでいきましょう!!
There is 構文の意味と基本ルール
「何かが○○にある」「誰かが▲▲にいる」というように人やモノの所在や存在を表したい時、There is 構文を使うことができます。
There is 構文? ナニソレ?
There is 構文の型
There is 構文は、下の型をした文のことです。
There +〈be動詞〉+ 主語 + 場所 .
文の主語が文頭ではなく、be動詞の次に来るところに特徴があります。
Thereの次の〈be動詞〉の部分には、主語に合わせてisやare、wasやwereが入ります。
なるほど……? まだよくわからないかも……
では、2つ例文をみてみましょう。
【例1】There is a cat on the sofa.
ソファーの上に猫がいます。
【例2】There are two men in the room.
部屋には2人の男性がいます。
赤線を引いたところが文の主語です。
There +〈be動詞〉+ 主語 + 場所 .
例1も例2も、上の型に沿って文が組み立てられていることが分かります。
ここまでの話をまとめると、こんな感じかな
is と are の使い分け
〈be動詞〉のところに入る単語は、主語によって変わります。
There is 構文はbe動詞の文なので、be動詞のルールとまったく同じです。
be動詞のルールってなんだっけ?
下の表に、isとareの使い分け方をまとめてみました。
be動詞 | 主語 |
---|---|
is | 一人の人、一つのモノ |
are | 二人以上の人、二つ以上のモノ |
先ほどの例1では主語が1つなので「is」、例2では主語が2人なので「are」が使われていました。
日本語訳に注意しよう
There is 構文では、Thereを訳しません。
間違って「そこ」と訳すことのないように気を付けましょう。
確かに、さっきの例文でも「There」は訳されてなかったね!
There is 構文の基本のルールが分かったところで、否定文・疑問文・過去形を順に学んでいきましょう!
There is 構文の「否定文」
否定文とは、「~ではない」と否定の意味になる文のことです。
There is 構文を否定文にするには、be動詞の後ろに「not」を入れるだけでOK!
There +〈be動詞〉+ not + 主語 + 場所 .
それだけでいいんだ……!!
ルール自体は、be動詞の文の否定文を作る時と変わりません。
では、例文をみてみましょう。
【例3】There is not a convenience store near my house.
私の家の近くに、コンビニはありません。
【例4】There are not many students in the library.
図書館に、たくさんの生徒はいません。
どちらも文も、be動詞の後ろ(主語の前)にnotが入っています。
否定文を作る時は、notの位置にだけ注意するようにしましょう。
There is 構文の「疑問文」
疑問文は、「~ですか?」と相手に尋ねる文のことです。
疑問文にはいくつか種類がありますが、ここでは「はい」か「いいえ」で答えられるものを扱います。
疑問文の作り方は簡単で、〈be動詞〉とThereの位置を変えて、最後にクエスチョンをつけるだけです。
〈be動詞〉+ there + 主語 + 場所 ?
順番を入れ替えて、?をつけたらいいんだね!
ルール自体は、be動詞の文の疑問文を作る時と同じです。
答え方は、次のようになります。
「はい」と答える時 → Yes, there 〈be動詞〉.
「いいえ」と答える時 → No, there +〈be動詞〉+ not.
ここでも、2つ例文をみてみましょう。
【例5】Is there a teacher over there? – Yes, there is.
あそこに先生はいますか? – はい、います。
【例6】Are there boxes under the table? – No, there’re not.
テーブルの下に(複数の)箱はありますか? – いいえ、ありません。
※答えには「there are」の短縮系である「there’re」が使われています
例文をみると、〈be動詞〉が先頭にあり、一番最後にはクエスチョンマーク(?)がついています。
答えの〈be動詞〉は、疑問の文に使われているものと同じものを使うことに注意しましょう。
There is 構文の「過去形」
「何かが○○にあった」「誰かが▲▲にいた」というように過去の人やモノの所在や存在を表したい時にも、There is 構文を使うことができます。
どんな文になるんだろう?
基本的なルールは先ほどと同じで、下の型に当てはめて文章を作ります。
There +〈be動詞〉+ 主語 + 場所 .
否定文や疑問文でも〈be動詞〉のところを「was」か「were」にすれば、過去形の文になります。
注意するポイント:使う〈be動詞〉
文章を作る上でポイントになるのは、be動詞の部分に「was」か「were」を使うことです。
使い分け方は、下の表を参考にしてみてください。
be動詞 | 主語 |
---|---|
was | 一人の人、一つのモノ |
were | 二人以上の人、二つ以上のモノ |
isとareの使い分けと、同じ感じなんだね!
ここで、3つ例文を紹介します。
【例7】There was a tall building next to the station.
駅の隣に、大きなビルがありました。
【例8】There were not tomatoes at the market.
その市場に、トマトはありませんでした。
【例9】Was there a boy in the park? – Yes, there was.
公園に、男の子はいましたか? – はい、いました。
まとめ
ここまでお疲れ様でした!
最後に、there is 構文のおさらいをしましょう。
よ~し!復習するぞ~
基本ルール
There +〈be動詞〉+ 主語 + 場所 .
否定文
There +〈be動詞〉+ not + 主語 + 場所 .
疑問文
〈be動詞〉+ there + 主語 + 場所 ?
「はい」と答える時 → Yes, there 〈be動詞〉.
「いいえ」と答える時 → No, there +〈be動詞〉+ not.
過去形
上の3つのルールの〈be動詞〉の部分を「was」か「were」に変える
では最後に、記事の最初の問題を解いてみましょう!
主語が「there」の「there is 構文」です。
基本の形は
There +〈be動詞〉+ 主語 + 場所 .
なので、問題文にはbe動詞が足りないことが分かります。
文の主語が「three children」と分かれば、複数の主語と相性のいい「are」を選ぶことができますね。
日本語訳は以下の通りです。
公園には、3人の子供たちがいます。