突然ですが、問題です!
下の問題の答えを20秒で考えてみてください。
え、全然分かんない(泣)
そんなみなさんも大丈夫。
この記事を通して、一緒に学んでいきましょう!!
今回のテーマである「to不定詞」の説明の前に、そもそも「不定詞」がどんなものかを見ていきましょう。
「不定詞」とは
不定詞は、動詞に動詞以外の役割をもたせる時に使う言葉です。
動詞の親戚と捉えると、分かりやすいかもしれません。
そういえば「動詞」って何だっけ??
動詞は文のメインとなる主語の動作や状態を表し、英語の5つの要素のうち述語になれる品詞です。
普通はこのように使うのですが、動詞を不定詞にすることで、もともと持っていない役割(例えば名詞や形容詞、副詞と同じような使い方)をもたせることができます。
役割を変えられるなんて、魔法みたいだね!
不定詞は、to不定詞と原形不定詞の2種類に分けることができますが、今回はto不定詞を紹介します。
分かりにくい人は、将棋をイメージしてみてください。
成った駒の役割が変わるように、動詞もtoをつけると元々とは違う役割を持つようになるんです。
「to不定詞」の基本ルール
動詞の役割を変える「to不定詞」。
その作り方は、いたってシンプルです。
たった2つのポイントを押さえるだけで簡単に作れます。
ホントに簡単なのかな?
1:toと動詞をセットで使う
2:動詞はどんな時も原形にする
ここからはルールを一つずつ見ていきます。
toと動詞をセットで使う
to不定詞という名前の通り、前置詞「to」を使います。
その後ろに動詞を置くと、to不定詞のできあがりです。
いくつか例を見てみましょう。
例1)to run
例2)to eat rice
例3)to play the piano
動詞の後ろには、他の単語が来てもいいんだね
動詞はどんな時も原形にする
toの後ろの動詞は、必ず原形にします。
そんなの当たり前じゃん
と思ったかもしれませんが、to不定詞が文章の中で使われる時に、混乱しがちです。
どんな時も必ず動詞の原形を使いましょう。
例1)to swim
例2)to read books
例3)to be kind
「to不定詞」の3つの種類
to不定詞は、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の3つに分けることができます。
名詞的用法
ここでは、動詞が名詞のような役割を持っています。
だから「名詞」的用法って呼ぶんだね
ふつうは○○することと訳します。
主語になるパターン
To get up early is important.
早起き(早く起きること)は大切です。
目的語になるパターン
I want to visit Australia.
私はオーストラリアを訪れたいです。
補語になるパターン
His dream is to be a doctor.
彼の夢は医師になることです。
形容詞的用法
to不定詞は、名詞を詳しく説明するためにも使えます。
ここでは、動詞が形容詞と同じような役割を持っています。
だから「形容詞」的用法って呼ぶんだね
訳し方は、○○する/○○すべき ▲▲〈名詞〉となります。
I have a lot of things to do.
私にはやるべきことがたくさんある。
to doが、直前のthings(こと)を説明しています。
副詞的用法
副詞のように、文全体を修飾する(意味を加える)使い方です。
「~して」と「~するために」の2通りの訳し方があります。
「~して」と訳す
I was very happy to meet you.
あなたにあえて、私はとても嬉しかった。
「~ために」と訳す
He went to the library to study for the exam.
彼は、テスト勉強のために図書館に行った。
まとめ
では、to不定詞のおさらいをしましょう。
よし!復習するぞ~
まず、ルールが2つありましたね。
1:toと動詞をセットで使う
2:動詞はどんな時も原形にする
使い方は、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の3種類でした
名詞的用法
・文の主語や目的語、補語になったりする使い方
・~ことと訳す
形容詞的用法
・名詞を詳しく説明するための使い方
・~する/~すべきと訳す
副詞的用法
・文全体を修飾する(意味を加える)使い方
・「~して」と「~するために」の2通りの訳し方がある
では最後に、記事の最初の問題を解いてみましょう!
toの後ろにどんな動詞が入るか聞かれています。
選択肢を見ると、どれも動詞「watch」の仲間だと分かりますね。
toの後ろに来る動詞は原形だと分かれば、迷わずに1のwatchを選ぶことができます。
日本語訳は以下の通りです。
彼女は、その映画を観たいと思っています。